アドビ イラストレーター(Adobe Illustrator)の「拡大・縮小」と「シアー(ゆがみ)」に関する解説です。
ダイアログボックスで数値を入力する場合は、[環境設定(ショートカットは[command]+[K]キー(Mac)/[Ctrl]+[K]キー(Win))]の「単位」「単位・表示パフォーマンス(CS4以前)」の一般項目で選んだ単位が適用されます。
●拡大・縮小
「拡大・縮小ツール 」でドラッグすると、選択しているオブジェクト(あるいはその一部分)を拡大・縮小させます。オブジェクトの中心(複数のオブジェクトを選択している場合は、全体の中心)を基準に拡大・縮小します。
[shift]キーを押していると縦横の比率を固定したまま拡大・縮小をします。[shift]キーを押していなければ、縦長や横長の形に拡大・縮小します。
「拡大・縮小ツール」で基準にしたい場所をクリックで決めた後にドラッグすると、オブジェクトはクリックした場所を基準に拡大・縮小します。[shift]キーを押していると縦横の比率を固定したまま拡大・縮小します。
拡大・縮小する割合を数値で入力することもできます。オブジェクトメニューから[拡大・縮小...]を選ぶか、ツールパネルの「拡大・縮小ツール」をダブルクリックすると「拡大・縮小」のダイアログボックスが出ます。この場合、オブジェクトの中心(複数のオブジェクトを選択している場合は、全体の中心)を基準に拡大・縮小します。
「拡大・縮小ツール」で基準にしたい場所をクリックで決める時に[option]キー(Mac)/[Alt]キー(Win)を押していると、拡大・縮小の基準はクリックした位置ですが「拡大・縮小」のダイアログボックスが出るので割合を数値で入力できます。
オプション、あるいは[環境設定(ショートカットは[command]+[K]キー(Mac)/[Ctrl]+[K]キー(Win))]の「一般」で「線幅/効果も拡大・縮小」にチェックを入れると、拡大・縮小した時に線幅/効果まで拡大・縮小されます。一度入れたチェックは、外すまで入ったままです。
例えば120%に拡大すると、オブジェクトに含まれる線も120%の太さになります。1ptの線なら1.2ptになります。縦と横との比率が違う場合は、縦と横との割合の平均した程度の数値になります。
●シアー(ゆがみ)
「シアーツール 」でドラッグすると、選択しているオブジェクト(あるいはその一部分)をゆがませます。[shift]キーを押していると軸の角度が45度の倍数になります。
「シアーツール」で基準にしたい場所をクリックで決めた後にドラッグすると、オブジェクトはクリックした場所を通る軸を基準にゆがみます。[shift]キーを押しているとシアーの方向が45度の倍数になります。
軸の角度を数値で入力することもできます。オブジェクトメニューから[シアー...]を選ぶか、ツールパネルの「シアーツール」をダブルクリックすると「シアー」のダイアログボックスが出ます。この場合、オブジェクトの中心(複数のオブジェクトを選択している場合は、全体の中心)を基準にゆがみます。
「シアーツール」で基準にしたい場所をクリックで決める時に[option]キー(Mac)/[Alt]キー(Win)を押していると、シアーの基準はクリックした位置ですが「シアー」のダイアログボックスが出るのでゆがませる方向の角度を数値で入力できます。