アドビ イラストレーター(Adobe Illustrator)の入力ボックスに入れる数値の中でも、特に色の数値は範囲が限られています。実際に使用するモニターやインクが関係するからです。
RGBカラーは0〜255で、CMYKは0〜100(%)です。
RGBはモニター上での光の強さです。0が一番暗く、255が一番明るいので256段階です。RGBそれぞれで256段階なので
256の3乗=約1670万色
この1670万色は、一般にフルカラーと呼ばれているものです。これでほとんどすべての色が表現できます。ソフトによっては特殊な画像処理でそれ以上の色数を扱うこともありますが、実際には1670万色ですら見分けることも使い分けることも不可能ですからイラストレーターではこれで十分です。
また、通常のカラー印刷をする場合は、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)の4色のインクを使います。インクがない部分が0(%)で、隙間なくインクが刷られる部分が100(%)になるため、範囲は0〜100になります。
でも普通は10%刻みで使用しています。1%刻みで微妙な色合いを表現しようと思っても、現実問題として気温・室温や紙質などの要因で印刷時に誤差が発生します。費用と時間を使えばある程度コントロールもできますが、通常の印刷ではそこまで追及しないので多少の誤差を見込んで10%刻みで使用します。
もちろんDICカラーなどで色指定すると微妙なパーセントになりますし、絶対に10%刻みを守らなければならないということではありません。CMYKで直接指定するなら基本は10%刻みということです。
ちなみに大日本インキ化学が出しているカラーチャートは各色0、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100%の計12段階で構成されています。